今回は私がTOEICのリスニングで400点超えを達成した勉強法をご紹介したいと思います。
30代からのTOEICとの戦い
私は今年36歳のサラリーマンで、本業では海外パートナーとビジネスを行っています。
新型コロナウィルスの影響もあり、最近は現地への出張も控えている状況のため、週に複数回はリモート会議を開催して議論を進めています。
私が議事進行を行うことが多いのですが、会話はすべて英語で進められます。
こんな話を聞くと、私のことを学生の頃から英語が堪能な人、と思われるかもしれませんが、そんなことはございません。
今でこそ英語での議論もできるようになりましたが、今から4年前、つまり32歳のときのTOEICのスコアは次のようなものでした。
2016年7月24日に受験したTOEICの結果が「555点」で英検2級程度とのことで、まだまだ現場レベルでは会話もままならない状態でした。
ちょうどこの頃、社内の海外留学制度へ応募があり、意を決して応募したところ、見事選考に合格しました。
しかし、実際に留学するにあたり社内のルールで「TOEIC800点」が必須で、ここから留学に向けた英語学習と、TOEIC受験の日々に。
特にリスニングに関しては、TOEIC向けの対策はほとんど行っていなかったにも関わらず、2016年7月のTOEIC受験から4ヶ月後には400点超えを達成し、その後は400点を下回ることは現在に至るまでありません。
2016年12月11日受験時のスコアですが、リーディングは全く伸びていないのに、リスニングは100点以上スコアアップしていますね。
今回は、30代を超えてから英語学習を始めた私が、TOEICのリスニングで400点を達成した勉強法をご紹介したいと思います。
結論:ディクテーションをひたすらやる
英語学習をされている方であれば、ディクテーションという言葉は聞いたことがあるかと思います。
ディクテーションとは、耳で聞こえた音声を文字に書き起こす作業です。
一見すると、とても面倒で退屈な作業のため、多くの人はディクテーションには触れずに勉強をされていると思います。
私も実際にディクテーションは面倒に思い、移動中に音声を流して聞き取る勉強、つまりヒアリングをしていましたが、ヒアリングでは単に英語を聞き流しているだけになってしまいます。
一方でディクテーションは、英語を聞くだけではなく、英語を文字に起こす必要がありますが、ディクテーションを行うことで、
- 知らない単語が明確になる
- 単語を音と文字で認識できる
- 文法を意識できるようになる
といった様々な効果を得ることができるようになります。
知らない単語が明確になる
英語に限らずどの言語でも言えることですが、知らない単語はいくら聞いたとしても聞き取ることはできません。
みなさんも外国の方の会話に耳を傾けてみた際に、英語なら
「あ、いま英語で会話しているな」
となんとなくわかるものですが、例えば聞いたこともない言語だと
「何話しているのか全然わかんない…」
となった経験はあるかと思います。
これはまさに、知らない言葉を聞いても頭で理解することができないことのよい例で、学生時代に学んできた英語も、単語そのものを知らないと英語だとわかっても頭で理解できないものです。
ディクテーションを行うことで、自分の知らない単語を明確にできる効果があります。
単語を音と文字で認識できる
仮に知っている単語だったとしても、音と文字を結びつけて覚えていないと、頭で理解することができません。
良い例として、IKEAがあります。
日本語では「イケア」と読んでいるこの単語は、英語では「アイキア」のように発音されます。
私も海外の方との会話で初めて聞いたIKEAは、
「え、アイキア??」
という反応だったことを覚えています。
ディクテーションにより、音→文字の変換を頭の中で瞬時に行い文字に起こすことで、音→意味の変換がスムーズにできるようになります。
文法を意識できるようになる
ディクテーションは単調な作業ながら、実は奥が深いものです。
ディクテーションを正確に行うと、実は文法の理解も深まります。
なぜかというと、聞こえた音を文字に起こしていくと、三単現のsや、aやtheといった冠詞など、細部に渡り注意深く聞き取る必要があり、ディクテーションを繰り返すことで文法も意識できるようになるためです。
この効果が絶大で、細部の文法も自然に意識できるようになると、仮に音だけで聞き取れなかったとしても、前後の文脈から類推して意味が理解できる類推力が身につき、リスニングの力がつきます。
どうやってディクテーションをやるか
ここまでで、ディクテーションの効果は理解できたかと思います。
私が実際に行っていたディクテーションの方法は、以下の流れになります。
- 音声を流して聞きながらディクテーション
- 音声を止めながらディクテーション
- これ以上わからないところまでディクテーションを繰り返す
- スクリプトを見て答え合わせ
- 間違えた箇所を中心に再度ディクテーション
ポイントは、「3. これ以上わからないところまでディクテーションを繰り返す」ことで、「8割程度できたらOK」とするのではなく、「今の自分ができる限界まで何度でも繰り返してディクテーションを行う」ことにこだわることです。
限界までディクテーションを繰り返すことで、自分の弱点がクリアになり、弱点を中心に復習することにより、頭の中で音と文字が繋がり、意味が理解できるようになります。
教材は何を使えばよいか
教材に関しては、正直何でもよいです。
私は独自の教材や「TED」を使ってディクテーションを行ってましたが、TOEICにフォーカスするのであればやはりTOEIC教材がオススメです。
アプリでディクテーションを行うなら、「TEDICT」がオススメです。
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まとめ
以上、TOEICに限らず、英語のリスニング学習に絶大な効果があるディクテーションについて紹介しました。
30代になった私でも、リスニングのスコアアップという目に見える効果が出ているので、リスニングの勉強方法に悩んでいる方はぜひディクテーションにトライしていただきたいです。
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