私(@sheeta)は30代になってから英語勉強を開始し、TOEIC500点台→860点までスコアをアップさせました。
今回はTOEICの全パートにおいて重要な文法の勉強法について、私の勉強方法をご紹介したいと思います。
なぜ文法が重要なのか?
私は、文法の勉強はTOEIC学習の最初のうちに集中してやっておいたほうがよいと考えています。
理由その1:文法は英語の基礎だから
文法は単語とともに英語学習において基礎となるものです。
単語ももちろん大切な要素なのですが、文法は英語の理解に必要な文の構造について学ぶことになります。
この文の構造を理解することで、英語を読んだり聞いたりするときに大体の意味がわかるようになるため、文法を最初に学ぶことが重要と考えます。
理由その2:文法は勉強した分だけTOEICのスコアアップに直結するから
TOEICでは、Part 5及びPart 6で文法問題が出題されます。
文法は先ほどもお伝えした通り、英語の理解に必要な文の構造を学びます。
文法問題はこの文の構造についての問題なので、構造を正しく理解するだけで解けるようになり、スコアアップに直結します。
例えば、TOEIC公式サイトに掲載されている以下の例題ですと、
Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily ——- .
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated
参照:https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample05.html
この問題は、選択肢からも品詞の理解を問われている問題であることがわかります。
文法がわかっていれば、「この問題は第3文型(SVC)だな」と考え、最も適切な(D)が正解、と答えをすぐに導き出せるのです。
このように、TOEICでは文法の知識だけで解ける問題もあり、文法の理解がそのままスコアアップに繋がることがわかるかと思います。
理由その3:文法は勉強量に対するコスパがよい
私が文法問題を最初におすすめする最大の理由が、この勉強量に対するコスパがよいことです。
よく英語の基礎固めとして、単語帳での語彙強化も出てくると思います。
実際、私も最初はTOEIC用の単語帳を買ってスキマ時間に暗記を行ったのですが、今振り返ると少なくとも私にとってはあまりコスパの観点で効果的とは言えない印象です。
なぜ語彙強化が効果的でないと言えるのかというと、単語帳で勉強していると確かに語彙は増えるのですが、単語を覚えることにフォーカスしてしまいがちになります。
すると、勉強した気になった割に実際の英語の文章の中で使える形でストックができておらず、学んだ単語が文中に出てきてもすぐに思い出せず、また単語帳に逆戻り、の繰り返しになってしまいます。
これでは手段が目的化してしまっており、最終的に目指す「英語を読める・聴ける」に繋がりません。
一方で、文法はパターンも限られており、参考書を使って集中して勉強すれば、基礎からじっくり学んで2ヶ月、早ければ1ヶ月程度で身につけることも可能です。
さらに文法を身につけることは、リスニング・リーディングのどちらにも効果を発揮するので、その後の学習理解度が早くなり、その点でもコスパがよいと考えます。
どんな勉強が必要か?
TOEICスコアアップに向けた文法の勉強の流れとしては大きくは、
- 英語の文法の基礎を理解する
- TOEICで出題される文法を学ぶ
- 問題をたくさん解く
の流れになります。
英語の文法の基礎を理解する
まずは英語の文法に対する基礎を体系的に学びましょう。
例えばですが、
- 英語の5文型
- 5W1H
- 過去形、進行形
- 不定詞
- 完了形
- 仮定法
などの言葉を聞いて理解できるのでしたら、文法の基礎となる知識は持っていると思います。
逆に上記の言葉を聞いてもピンとこないものがあれば、文法を基礎から体系的に学んでいく必要があります。
ちなみに私の場合、英語学習を開始したとき(=TOEIC500点台)で、上記の言葉について一通り理解してましたので、このフェーズはさらっと終わらせて次のフェーズに進んでます。
文法の基礎の勉強には、中学や高校の教科書、参考書でも十分ですので、もし手元にある方はそれらを一通り読むことで理解を深めてください。
文法の基礎を書籍としては、以下の「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」をおすすめしたいと思います。
この本では、簡単な日本語から英語を瞬間的に作り出すトレーニング(本書では「瞬間英作文」と呼んでいます)を通じて、英作文の回路を作ることで英語が話せるようになることを目指しています。
各章ごとに、中学1年生レベルから中学3年生レベルまで分かれているので、英語の文法の基礎固めにもってこいの内容になっています。
この本に出てくる文法が理解できれば、TOEIC対策の参考書に取り組んでも、解説を読めば理解できるレベルになります。
また、この本に従って瞬間英作文に取り組むことで、簡単な英語が話せるようにもなりますので、英会話の勉強にもおすすめの書籍です。
TOEICで出題される文法を学ぶ
TOEICでは、リーディングパートにあたるPart 5とPart 6で文法問題が出題されます。
Part 5は文法や語彙、Part 6はまとまりのある文章の中での文法や語彙の知識を問う問題となっております。
私は本格的なTOEIC学習を行う前は、以下の「1駅1題 新TOEIC TEST」シリーズを使って勉強してました。
こちらの本は文庫本サイズで持ち運びしやすく、通勤時間中に電車の中で熱心に勉強しました。
値段も手頃で手に取りやすく、またTOEICで出題される文法のエッセンスが詰まっており、効率的にTOEIC対策に必要な文法知識を得ることができました。
問題をたくさん解く
先ほどご紹介した「1駅1題 新TOEIC TEST 文法特急」は、TOEICに頻出な文法のエッセンスを凝縮して学習することができますが、その反面で問題量に課題を抱えています。
私の場合、本書だけでは問題量が足りず、大量の問題パターンでの底上げが必要でした。
十分な問題量で、かつTOEICで出題される文法パターンをカバーする「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」を強くおすすめいたします。
この本はタイトルの通り、TOEICの文法問題だけで1000問以上収録されております。
この圧倒的な問題量をこなすことで、TOEICの文法問題における出題パターンを網羅的に学習することができます。
また、本書ではPart 5の模試が収録されており、設定された制限時間内に解く訓練を行うことで、TOEIC本番に必要なスピードも身につけることができます。
私はこの本に出会ってから問題量をこなすことで、文法問題のスコアが安定し、また文法問題が安定して解けるようになることでPart 7の読解問題に十分な時間を残すことができるようになりました。
まとめ
今回は、TOEICの文法対策の勉強法をご紹介しました。
- 英語の文法の基礎を理解する
- TOEICで出題される文法を学ぶ
- 問題をたくさん解く
の流れで進めることで、効率的に文法対策を行うことができます。
私はご紹介した勉強法を30代になってから始めました。
皆さんの中にも、英語は社会人になってから、ましてや30歳を超えて勉強しても無理だと諦めている人がいるかも知れませんが、英語学習はいつから始めても遅すぎることはありません。
30代になってから私も本格的に英語学習を行い、TOEICのスコアアップを実現し、さらには海外のビジネスパートナーと英語でビジネスを行うことができるようになりました。
小さな一歩からで構いません、まずははじめの一歩を踏み出して、ご自身の可能性を広げていきましょう。
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